ひらめきこそ人生の宝!サルでもできる「アハ体験」で道を切り開け

雲海を眺める青年

皆さんこんにちは!シロネコ書房(@shironeko_shobo)です。

 

かの天才発明家エジソンの残した

「天才(成功)に必要なのは1%のひらめきと99%の努力」

という言葉、皆さんもご存知ですよね。

 

しかし、これは裏を返せば

「1%のひらめきがなければ、他にいくら努力を重ねようが無駄である」

ということでもある……と誰かが言っているのを最近耳にしました

 

なんともまぁひねくれた解釈というか、どこぞの天邪鬼(あまのじゃく)が言い出したことかと思ってしまうような内容ですが、しかし、一理あるなと考えてしまうのもこれまた事実。

それだけ「ひらめき」は人生を成功に導くために必要不可欠なことだということでしょうね。

 

そこで今回は、その「ひらめき]は一体どうしたら引き起こせるのかをテーマにお話をしていこうかと思います。

キーワードは、「サルでもできるアハ体験」です!

スポンサーリンク

「アハ体験」を知る

電球を手に持つ白衣の青年

アハ体験って何?

「新しいデザインが思い浮かばない……。」「今度の企画案がでてこない……。」

人生には、前に進むための「ひらめき」が必要な場面が溢れています。

 

そんな中で、悩んで悩んで悩みつかれたときに、突然「あぁ、分かった!」と、天から答えが降ってくるような瞬間が訪れることがあります。

 

これこそがまさに「アハ体験」なのです。

 

長年悩んでいた問題に対して、頭の中の電球がパッと光るような、または凝り固まっていた問題意識がすーっと氷解していくような、そんな感覚をイメージしていただければわかりやすいかと思います。

 

「アハ」という名称は、英語圏での「あぁ、なるほど」に該当する間投詞「aha」からきています。

日本では、脳科学者の茂木健一郎さんが日本に紹介したことで一時期有名になりました。

テレビ番組等で、「徐々に変化していく写真」の変化した部分を発見するクイズが印象に残っている方も多いかとお思います。

※参考動画

こうした動画やクイズを指して「アハ体験」と認識されている方もいるかもしれませんが、そうではありません。

あくまでも「ひらめきの体験」を指してそう呼ぶのです。

 

アハ体験によって起こること

アハ体験によってひらめきが舞い降りた瞬間、じつはあなたの脳にはとんでもないことが起こっています。

 

アハ体験の瞬間、人は0.1秒の間に脳内の神経細胞が一斉に活性化し、場合によっては世界の見え方までもが変わってしまうと言うのです。

活性化した神経細胞がつなぎ合わさって、新たな「学習」が行われ、これまでと違う考え方、モノの見方などを手に入れることが出来るということですね。

つまり、アハ体験を重ねることで、人は思考力や洞察力を飛躍的に高めることが出来るという訳です。

 

アハ体験のこのような側面が近年注目され、恋愛やスポーツ、音楽、発明など様々な分野において活かされています。

アハ体験は実用面からしても大変役に立つ感動体験なのです。

 

アハ体験の引き起こし方

電球とボタン

日常生活に是非とも取り入れたいアハ体験ですが、実はコントロールするのがとても難しいものでもあります。

ひらめき」がいつ訪れるか分からないように、アハ体験もいつ起こるかは分からないのです。

 

それは明日かもしれないし、もしかしたらしわくちゃのおじいさん・おばあさんになってからかもしれません。

その時が来るまで、私たちは夜空に流星を見つけようとする時のように、うずうずと考え続けるしかないのです。

 

しかし安心してください、「アハ体験」が起こる確率を上げる方法は存在します!

では早速、その方法を我々人間の親戚である「チンパンジー」から教えてもらいましょう

 

サルから学ぶアハ体験

動物の問題解決方法についての実験を行った20世紀初頭の心理学者ケーラーは、一頭のチンパンジーが「餌を獲得する」までの過程を観察しました。

 

実験の概要

一頭のチンパンジーが檻に入れられ、檻の外(手を伸ばしただけでは届かない距離)には彼の大好きな餌がある。

同時に檻には二本の棒(1本では餌に届かない長さ)と1つの箱がおいてある。

最初、彼は檻から手を伸ばして餌を手に入れようとするが、当然手は届かない。

試しに気の箱も持って行ったが、何の役にも立たない。

次に、彼は檻の中にあった棒を一本使い、檻の隙間から精一杯腕を伸ばすが、それでも餌には届かない。

一本の棒を地面に置き、もう一本でそれを注意深く餌のほうへ押すという方法を思いつくも、棒の先端が餌に届くようにはなったが、餌の獲得には至らないと知る。

餌がなかなか手に入らない状況にいらいらしたのか、彼は檻の中で乱暴な行いをし、課題を一時放棄した。

彼はしばらく檻の中をうろうろ歩き回ったり、周囲を観察したり、役に立たなかった2本の棒を用もなくもてあそんだりしていた。

すると、突然2本の棒が一直線につながることを発見(実は2本の棒は釣り竿のようなはめ込み構造になっていた)し、すぐさま立ち上がって餌のほうへ向かうと、それを使って檻の外の餌を手に入れることに成功した。

 

この実験のチンパンジーは、上手くいかない状況の中で一度課題からはなれ、周囲の様々な要素を観察・施行する中で、突然「棒の合体」という問題の解決方法を思いつきました。

 

初めのうちは、棒を1本だけ使ったり、箱を使おうとしたりするなど「悪い誤り」をしたのですが、やがて棒を2本使い餌と接触させるなど、「良い誤り」を行うようになりました。

こうした様々な模索的な行動の末に、彼の頭に稲妻のように「ひらめき」が舞い降りたのです。

まさに、彼は「アハ体験」によって有効な解決手段を生み出すことに成功したと言えるでしょう。

 

この実験の中で特に注目したいのが、概要の中の赤字で示した部分。

一見、問題から逃避したかのように見えるこの行動が、実はアハ体験を引き起こすのに必須の過程なのです。

スポンサーリンク



 

アハ体験に必要な4つのステップ

アハ体験を引き起こすためには、以下の4つのステップが必要であると言われています。

  1. 準備期
  2. 温め(孵化)期
  3. 開明(ひらめき)期
  4. 検証期

それぞれがどういう役割を持つのか、順番に見ていきましょう。

アハ体験:準備期

準備期とは、解決するべき問題に焦点を合わせて、あれやこれや試行錯誤を繰り返していく段階です。

 

ここでは、とにかく手当たり次第に思いついた手段で問題に取り組むことが求められます。

チンパンジーの実験で言えば、「手を思いっきり伸ばしてみる」「箱を試してみる」「棒1本で試してみる」「棒2本を使ってみる」などがこの段階に当てはまるでしょう。

人間の活動に当てはめると、「くだらなくてもいいからとにかく企画案を書き出してみる」「思いつきでデザインを描きなぐってみる」などになります。

スポーツ、仮に野球としましょう、だとしたら「いろんな打法を試してみる」などが該当しますね。

 

とにかく数を試し、模索的な行動を繰り返すことで、「良い誤り」と「悪い誤り」を繰り返します。

そうすることで、自分の中に問題を解決するための材料を蓄えていくのです。

 

ここでの経験が、後のステップにおいて重要な役目を果たします。

そのため、準備期はアハ体験の最初のステップにもかかわらず、重要度はとても高いです

いかに、問題に対して真摯に向き合えるかが試されるステップと言えるでしょう。

 

アハ体験:温め(孵化)期

準備期の次に現れるのが、この温め(孵化)期です。

ここでは、準備期に蓄えた要素を温め、「ひらめき」へと孵化させることが目的になります。

 

さて、ここで思い出してほしいのが、チンパンジーの実験概要の赤字部分です。

チンパンジーが、一度課題から離れ、檻の中を歩きまわったり、2本の棒を弄んだりしていたところ。ここが、アハ体験の温め(孵化)期にあたる部分なのです。

 

この段階において、実はチンパンジーは課題を放棄していたようにみえて、ずっと「餌をどうやってとるか」ということを考えていました。

1つ前の準備期で蓄えた経験をもとに、そこから得られた情報を見直し、整理、統合、観察することで、散らかっていた脳内から新たな創造や発見を試みていたのですね。

 

そしてここで生きてくるのが、準備期に蓄えておいた「良い誤り」です。

二本ある棒、餌に触れた時の棒の使いかた、棒の形状など、準備期に集まった「良い誤り(情報)」が、この後、解決案となる「二本の棒を組み合わせる」という発想につながったと言えましょう。

 

このステップで大事なのは、問題について日ごろから常に考え続けることです。

サルが檻の中でひたすら棒を弄んでいたように、解決すべき問題について、準備期に蓄えたあれこれを整理、統合しながら、「ああでもないこうでもない」と思考をめぐらしてください。

温め(孵化)期においては、この思考をめぐらす過程が何よりも大事になります

いくら時間を割いて考えたかが、「ひらめき」の到来速度にかかわってくると言っても過言ではありません。

 

準備期と同じくらい、高い重要度を誇るステップです。

 

アハ体験:開明(ひらめき)期

準備期、温め(孵化)期を経て、ついにひらめきが訪れるステップです。

 

チンパンジーの例で言えば、二本の棒を弄ぶ中で「なんかこれ、くっつくんじゃないの?」という発想にたどり着いた瞬間がこの開明(ひらめき)期になります。

 

悩みに悩んだ末に目の前が明るく開けたような、恐ろしいほどの達成感や納得感を得ることが出来る段階ですね。

アハ体験において、目指すべきゴールとなるのがこのステップです。もう「aha,aha」言いまくりです。

 

何度も言いますが、このステップに移行するには、準備期や温め(孵化)期をいかに過ごすかが重要になってきます。

問題に向き合った時間が濃密であればあるほど、このステップへと移行する期間は短く、また得られる「ひらめき」の質も高いものになるのです。

 

アハ体験:検証期

ひらめいたアイデアを実践に移すのがこの検証期です。

 

アイデアは、実際に試さなければ本当に役に立つのかわかりません。

「ひらめき」を机上の空論で終わらせないためにも、需要なステップになります。

 

チンパンジーの実験では、彼が繋がった棒をもって再度餌をとろうとした場面がこの段階に当たります。

見事目標を達成し、このステップをもって、アハ体験は完了となるわけです。

 

まとめ:ひらめきは人生の宝

今回は、「ひらめき」を引き起こす「アハ体験」についてお話してきましたが、いかがだったでしょか。

復習になりますが、紹介した4つのステップの中でとにかく大事にすべきは準備期と温め(孵化)期です。

解決すべき問題を、近くから凝視し、時には遠くから俯瞰(ふかん)し、必要ならば1度前提から壊してみたり……と、とにかく考え抜くことが良質なアハ体験をもたらしてくれます。

 

ちなみに……

アハ体験における準備期、温め(孵化)期のような、目の前の問題に対して考えに考えて解決方法を発見する過程を別名:洞察学習と言います。

この洞察学習は「解決行動が突然現れる」ことが特徴で、また、同じ状況に立った時にも解決策は繰り返され、消えにくい傾向にあることが研究によって示されています。

つまり、アハ体験=洞察学習をすればするほど、人生の中で使える武器がどんどんふえていく、ということです。

まさに、「ひらめき」は人生の宝なのです。

 

「アハ体験は感動体験」とも言われるようにように、ひらめきが下りてきた時の爽快感には素晴らしいものがあります。

みなさんもぜひ、人生の中でたくさんの「アハ!」を体験してくださいね。

 

書籍紹介

私が心理学についての基礎を学んだ本です。

内容は結構ガッツリとまじめな感じ(大学で使う教科書のような)ですが、心理学を体系的に学ぶにはこれがベストかと思います。

今回取り扱った、ケーラーのチンパンジー実験もここに載っていたりいします。

心理学興味あるけど、何から始めたものか……と思っている方に是非ともお勧めしたい一品です。

 

 

スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

シロネコ書房

物語とコーヒーが好きな一般成猫。横浜市の隅っこで暮らしています。人の「心」について興味を持ち、日々、ふむふむと勉強中。 このブログでは、これまでに学んだ「毎日を生きやすく、楽しく暮らす」ための心のノウハウを、Life Hack(ライフハック)ならぬ「Cocoro Hack(ココロハック)」と称して紹介していきます。