「出会う前から最低なやつだと思ってた」!?初頭効果が作り上げるイメージの脅威

花を持った女の子

皆さんこんにちは、シロネコ書房(@shironeko_shobo)です。

 

以前、人の第一印象が見た目で決まってしまうという記事を書きました。

あなたは大丈夫?第一印象が全ての世界で体形や服装が与える印象7選!
皆さんこんにちは、シロネコ書房(@shironeko_shobo)です。 以前、竹内一郎氏の「人は見た目が9割」という本がベストセラーになりましたが、心理学的に見ても、容姿が人に与える影響というものは大きいもの...

大事な人と会う時などは、特に気を付けたいものです。

 

しかし実際のところ、人の印象というものはお互いが未だ出会っていない段階においてもすでに形成されている場合が多々あります。

そしてそうした印象は、出会った後の互いのイメージに大きな歪みを及ぼすことが知られているのです

 

今回は、人と人との出会う前の段階から、あなたの印象を1段階アップさせる心理手法を紹介しようと思います。

これをマスターすると、自分の印象はもちろん、他人の印象さえコントロールできてしまうかも!?

 

ではでは、順に見ていきましょう。

 

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まだ出会っていないあなたへ

大きな岩の上に寝そべっている、白いワンピースの少女は麦わら帽子で顔を隠している

新しい出会いには不安がいっぱい

「これから会う人がどんな人なのか」

 

はじめての人と会う予定がある場合、誰でも気になることですよね。

怖い人だったら嫌だなぁ…とか、逆に何にも特徴がない人だったらその後の会話大丈夫かなぁ…とか。

人は未確定な未来に対して不安と緊張感を抱くものです。

 

だからこその事前準備!

友人や家族等から直接その人の情報を聞く、はたまた当人のSNSを物陰ウォッチングして、いやらしくない程度に人となりを知っておく……など、仕入れられる情報からあらかじめ人物イメージを作っておくのです。

そうすることで、多少なりとも以後の展開をスムーズに運べますからね。

 

人物イメージのマジック

しかし、実はその事前のイメージ形成がくせ者

事前情報の受け取り方やイメージ次第で、これから出会う人に対して必要以上にネガティブorポジティブなイメージを抱いてしまう可能性があるからです。

 

例えば、次のようなケースを想定してみましょう。

友人が、あなたにA君という友達を紹介してくれると言います。

待ち合わせの時間まで友人と二人で話していたあなたは、

「これから来るA君ってどんな感じの人なの?」

と何気なく尋ねました。

あなたのこの疑問に対して、友人が以下のように答えたとします。

 

①「とても明るくて、前向きで、元気がいいけど、ちょっと暑苦しくておせっかいなやつかな。大丈夫、すぐに仲良くなれるよ」

 

ふむふむ、なるほど……

 

この友人の紹介文からは、A君の明るい性格が際立って感じられます。

紹介の後半には、「暑苦しい」「おせっかい」とマイナス要素を含むワードもありましたが、前半のプラスワードによってその印象は薄れています。料理の付け合わせにちょっと苦手なものがあったけど、気になるほどのものでもない……といった感じですかね。

最終的に①の紹介文からは、「太陽みたいに明るいイイやつ」という好印象が感じられますよね。

 

 

しかし、友人の紹介文が次のようなものだった場合はどうでしょう

 

「ちょっと暑苦しくて、おせっかいだけど、とても明るくて、前向きで、元気がいいやつだよ。大丈夫、すぐに仲良くなれるよ」

 

うーん、なるほど……

 

この紹介からは、「暑苦しい」「おせっかい」というマイナスのワードが目立ち、「ズカズカと人の間合いに入り込んでくる人物」といったイメージを持ってしまいます。

「明るい」「前向き」といったプラスのワードは、ここではマイナスワードのフォロー的役割にとどまってしまっており、全体としてもポジティブには感じ辛い印象となっています。

松岡修〇さんみたいな熱血漢をイメージを想像しちゃいますかね。暑苦しいのが苦手な人ですと、この後の出会いに少し不安を感じざるを得ません……(汗)

 

 

以上2つの友人紹介の例を見てきました。

このように事前のイメージ次第では、相手へのイメージや、緊張感、そして顔合わせへのモチベーションがこれほどまでに変わってしまうものなんです。

それだけ、イメージを形成する事前情報、今回の場合は「友人の紹介内容」が重要だということが分かりますね。

 

ところで先ほどの友人紹介の内容に1つマジックが仕込まれていたこと、賢明な皆さんはもうお気づきですよね?

 

そう、①と②の紹介内容で使われている単語は全く同じものなのです。

違うのは、単語の順番だけ。

しかし、ただそれだけの違いにもかかわらず、私たちはA君に対してのイメージを大きく変えることになってしまいました。

どうしてこのようなことが起こってしまうのでしょうか。

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初頭効果(primary effect)

第一歩を踏み出した将棋の駒「歩」

あなたを表す最初の言葉があなたを作る

実はここには、初頭効果(primary effect)という心理効果が働いています。

 

これは、人物の印象が最初に与えられた形容詞語に強く方向づけられてしまう現象を示します。

 

つまり、最初に「明るい」と紹介された人は、その後どんな言葉を続けられても「明るい人」としての印象が強く残り、逆に「暗い」と紹介された人は、その後どんな言葉を続けられても「暗い人」としての印象が強く残ります。

「あなたを表す最初の言葉があなたを作る」ということですね。

 

これによって、A君の印象は①と②でガラッと変わってしまったのです。

 

そしてこれが怖いのは、A君と出会う前に、彼の印象があなたの中にしっかりと出来上がってしまったということです。

 

最初に出来上がってしまった印象はなかなか消えるものではありません。

実際にA君と出会ったあなたは、「こんにちは!」と元気よく挨拶をする彼に、何を思うでしょうか。

きっと①のような紹介をされていた場合、(あ、やっぱり元気のよさそうな人だな)とより前向きな印象をもつでしょう。

しかし、②のような紹介をされていた場合には、(あ、やっぱり暑苦しそうなひとだな)と余計に苦手な印象を持ってしまうかもしれません。

出会いにおける印象はとても大事なものですから、この差は思う以上に大きく、今後の2人の関係性に大きな違いをもたらします。

 

それだけ、出会い以前の印象形成というものは大事なものなのです。

 

初頭効果は清く正しく使おう

しかし、これをうまく利用すれば、意図的により望ましい出会いを演出することも、逆に出会いを台無しにすることも可能です。

 

例えば、あなたが彼氏・彼女募集中な男女二人の恋のキューピッドになりたい場合は、二人を引き合わす前に、お互いを、第一声にプラスの印象を持つワードを用いて紹介すればいいわけです。

 

逆に、人の恋路は邪魔してなんぼ!な最低人間になりたい場合には、二人の出会い以前に、お互いをマイナスのワードから始まる紹介で汚染してやればいい……ということですね。

 

また、もしあなたに意中の人がいて、その人があなたの事をまだよく認知していない場合、共通の友人に頼んであなたの紹介をさせる……という手法が有効です(もちろん、紹介の最初にはあなたを賞賛するワードを用いてもらって)

これが成功すれば、あなたが彼・彼女をデートに誘った際、その成功率は格段にアップします。もちろん、友人が失敗or裏切りを起こしていなければの話ですが……。

 

このように、初頭効果は知っているだけで得をする心理学の一つです。

しかしくれぐれも悪用厳禁。

使うなら人に迷惑をかけない範囲にしましょう!

 

初頭効果を極限まで高める魔法のワード「〇〇い」

実は、人の紹介に用いられる形容詞語は全てが同じ重みを持っているという訳ではなく、中心的な役割を果たすものとそうでないものがあります。

一体どの形容詞が重要な役目を果たすものだと思いますか?

 

急かす皆さんの期待に応えてさっと答えを言ってしまうと、

暖かい  と  冷たい

初頭効果において特に大きな効果を発揮する2大ワードなのです。

 

1950年にマサチューセッツ工科大学で行われた実験では、ある男性教授の紹介文と略歴を55名の学生に見せ、その教授の授業の後、彼の印象や評価を学生らに尋ねる、という試みを行いました。

実は、その紹介文には2種類あり、学生の半数には、「彼は暖かい人間で~」と始まるもの、もう半数には、「彼は冷たい人間で~」と始まるものを配っていました(それ以外の部分は一緒)。また、学生たちは互いに相談することを禁じられていたため、その違いには気づいていない状態でした。

結果、「暖かい~」と書かれた紹介文を目にした学生は、いずれも彼を友好的で社交的な人間だと評価したのに対し、冷たい~と書かれた紹介文を目にした学生は、みな彼を冷徹で自己中心的な人間だと評しました。

 

このように、人の紹介をする場合「暖かい」「冷たい」というワードを用いることによって、その印象を大きくプラスの方向、またはマイナスの方向に傾けることができるのです。

そして特に、人物紹介の最初にこれらのワードを持ってくれば、その初頭効果は絶大なものとなるでしょう。

 

あなたが誰かと出会う予定があり、また、事前にあなたのことを知らせる機会がある場合、ぜひ「暖かい」というワードを紹介の最初に用いてみてください。

ビジネスシーンでも、恋愛の駆け引きでも、必ずあなたを有利な局面に導いてくれるはずです。

ただし、何度も言うように、悪用は厳禁ですよ!気に入らない相手がいるからと言って、四方八方に「あいつはとても冷たい人間だ」なんて言ってはいけません!いいですか、約束ですよ!

 

 

まとめ:私のいないところで私の話をしないで!

さて、今回は出会い以前のイメージ形成に初頭効果がいかに大きな影響を与えているかということを見てきました。

「暖かい」「冷たい」は、今後のコミュニケーションにぜひ生かしていきたいワードです。

 

しかし今回の話、よく考えてみると

自分の印象が、自分の知らないところで、自分の知らない人の中に既に生まれているかもしれない、ということなのですよね。

そしてそれは、自分のことを話した人の用いた言葉の種類と順番、ただそれだけによって決められてしまう……。

 

「私のいないところで私の話をしないで!」

 

思わずそう叫びたくなってしまいます。

 

また、事前のイメージももちろん大事ですが、現実に相手と対面してからの印象というのもこれまた大事です。

今回は「出会い以前の人物イメージ」を中心に据えて話をしてきたので触れませんでしたが、初対面時の外見的特徴は、約7秒その人の印象を決めると言います。

そして、その印象は半年間にわたって残り続けるとも……。

 

あなたが周囲にいくら自分を「暖かい」人間だと言わせていても、外見に手を抜けばファーストコンタクトの場の空気はとても「寒々しい」ものになってしまうでしょう。

 

何事もバランスが大事。

どうかそれを忘れず、あなたが今後もよりよい出会いに臨めますよう、祈っています。

 

ではでは、またまた。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

シロネコ書房

物語とコーヒーが好きな一般成猫。横浜市の隅っこで暮らしています。人の「心」について興味を持ち、日々、ふむふむと勉強中。 このブログでは、これまでに学んだ「毎日を生きやすく、楽しく暮らす」ための心のノウハウを、Life Hack(ライフハック)ならぬ「Cocoro Hack(ココロハック)」と称して紹介していきます。